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台風の爪痕

Date:2019年10月18日 | Category:,

この度の台風19号により、お亡くなりになった方々に心よりお悔み申し上げます。
また、被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。

今回の台風では、現時点で68河川、125か所の堤防が決壊したそうです。

千曲川や阿武隈川が氾濫する模様をテレビでご覧になった方も多いかと思いますがひどい状況でした。

来ることがわかっているのに防げない、台風の恐ろしさを目の当たりにしました。

一方で、私たちが暮らす江戸川区。

『ここにいてはダメ!』というハザードマップが少し前に話題になりましたが、あれだけの台風にもかかわらず、堤防の決壊や目立った浸水被害の報道を目にすることはありませんでした。

数日後にはネットやテレビで、『危ないと言われていた江戸川区が無事だったのは、荒川の貯水池である戸田市の彩湖と、地下神殿と呼ばれる首都圏外郭放水路などの治水対策のおかげ』という報道がされました。

彩湖

ご存知の方も多いと思いますが、荒川の水量がある量を超えると、中央の彩湖に流れ込み、水流の勢いを抑えてくれる働きをします。

地下神殿

一方、春日部にある首都圏外郭放水路。

こちらは、周辺を流れる川の水を一時的にため込み、余裕のある江戸川に計画的に放流するそうです。

これだけの容量を溜めこめる施設があれば、急激な増水の被害を食い止めることができそうだという事が素人目にもわかります。

同じものが日本のあちこちにできるとは思えませんが、人間のチカラで食い止めることができたという意味ですごいこと。

今年起こったという事は、来年以降も起こることは疑いようがありません。

ここ数年で温暖化の勢いを止めるのは、難しいでしょうから。

人間の知恵で、何とか全国の河川が安全に管理できるようになることを願いたいところです。

 

河川の氾濫がなかったのは何よりでしたが、台風による住宅への被害は大きく、当社もこの1週間は1日平均2階回は屋根に上る日が続く程の忙しさでした。

屋上

こちらは屋上に設置していた物置が横転した現場。

こう見ると簡単に横転しそうですが、現場で見ると重量もあるのでとてもこんな状況になるとは思えませんでした。

飛ばされた棟

棟の瓦が飛ばされてしまいました。

なんらかの処置が必要です。

 

ポリカーボネートの屋根

こちらも多い症状です。

このままでは雨水がそのまま侵入してしまいます。

バルコニーの笠木

比較的新しいお宅のバルコニーの壁の上部をカバーする笠木が飛ばされてしまいました。

軒天

こちらは別のお宅の軒裏。軒裏の天井=軒天と言います。

板が飛ばされてしまいました。

 

瓦屋根の崩れ。

このままでは危ないですし、雨が家に侵入するのも防がなければなりません。

応急処置

というわけで、取り急ぎの応急処置で危険回避を行っています。

台風15号の時の被害も一部混じっていますが、まずはそのままの状態で放置していたらまずい、という状況を回避すべく対応しております。

2か月続けての台風により、屋根の職人さんの手が足らず、すぐに最終形まで行けないもどかしさがありますが順次対応しております。

今回の台風以降、なんかおかしいぞ?という不具合がありましたら、お声がけくださいませ。

そのままにしておくと、住宅の健康に良くない場合がありますので。

水は住宅の天敵なのです。

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