Date：2022年4月15日 ｜ Category：修繕

お近くにお住いのお客様から、天井を張り替えたいというご相談をいただきました。

こちらが二間続きの4畳半の和室。

手前側の6帖の和室です。

昔ながらの柱が見える真壁づくりのお家です。

天井も無垢板がいいお色味で経年美化していますよね。

こんなにいい雰囲気ですが、残念ながら数年前、雨漏りの被害が出たとのこと。

敷居の奥に、1枚だけ薄茶色の天井が見えますね。

あれが雨漏りで落ちてしまった天井の補修跡です。

その当時、雨漏りの修理を終え、そのままにしていたとのこと。

時間も経過し、もう大丈夫だろう、このままでは気になる、ということでお声掛けいただきました。

続き間なので、4畳半だけだとアンバランスですね。

6帖間も同じトーンで張り替えたいというご要望です。

どのように対応するか協議をさせていただき、とっても残念ではありますが、既存の天井は撤去することにしました。

と言いますのも、この天井の下地には石膏ボードが設置されておらず、防火の面でとても脆弱であることがわかりました。

乾燥している冬などは、あっという間に燃え広がってしまいます。

ということで、天井を張り替えるために養生を行います。

既存の天井を撤去し、下地を組んで石膏ボードを取り付けます。

石膏ボードはこう見えて、燃えにくく、火事の際に1枚なら15分、4枚なら60分間、火事に耐えらる耐火性能があります。

火事が発生した場合は、延焼を遅らせるのがとても重要です。

60分あれば、消防車も駆けつけてくれることでしょう。

クロスで仕上げて完成いたしました。

二部屋同時に撮影するのが難しかったのですが、トーンも揃いました。

古くて価値のあるものはできればそのまま使いたいものですが、安全安心には代えられません。

K様、ありがとうございました。